2012年7月9日月曜日

子どもの本音を知らない

よく、塾でそんなことまでしなくていい!と
お叱りを受けます。


あっ、すいません。
気がついた方もいらっしゃるかもしれませんが、
お叱りを受けてばかりですよね。

はっきり言うと、そうなんです。
お叱りばかり受けているのです。

お叱り受けることが楽しいのではありません。
もちろん、趣味でもありません。
お叱りを受けることは決して楽しくありません。


でも、お叱りを受けることが嬉しいことは
間違いありません。

こうお話しすると、必ず眉間にしわを寄せて
変に思われる方がいらっしゃいます。

変に思わないでくださいね。
お叱りを受けるということは、私どもの考えに
反応をしていただいていることの裏返しです。

ちゃんと私どもの考えを受け止め、納得できない
からご意見をおっしゃってくださるのです。

そうすると、こちらも誠心誠意、お話しすることが
できます。そうするとわかっていただけるところも
出てくるのです。

もちろん、弊社が必ず正しいということばかりでは
ありません。ですから、そうやって意見をおっしゃって
くださることは、たいへんありがたいことなのです。

だから、嬉しいと思うのです。



話が脱線しましたので、元に戻します。


子ども達と何気なく会話していると、いろいろな
家の中の様子がわかってきます。

お母様方が思っている以上にいろんなことを
子ども達は感じています。


前回、

うるさい、だまれ、しゃべんな、ババア!

と言わせてはいけないとお話しました。


ここで勘違いしていただくと困るのですが、
お母様がより激しく怒ることで、言わせないの
ではないのです。それはしてはいけないのです。

これだけは間違わないでください。絶対に
やってはいけないことなのです!


親に口答えするというのはよくありません。
しかし、子ども達を追い詰めることはもっと
よくないことなのです。


なぜなら、心の中で
うるさい、だまれ、しゃべんなババア、
と言わせてはいけないのです。

もう、こうなると、お母様には本音は言えません。
何を言っても怒られると思ってしまうのです。
怒られるくらいなら黙っておこう、となります。


それに、お母様が怒ったところで、表面的には
聞いていても、心には響いていきません。
また怒ってるわ…、くらいですまされてしまいます。


そうすると、表面だけ取り繕うという作業を
始めてしまいます。そんなことで点数が取れると
思いますか?できるようになると思いますか?


できませんよね。やれと言われたときだけ
やる子どもが、自分からやるようになると
思いますか?

心の中でいろんなことを思っていることは
誰にでもあることです。それは当然です。

でも、今、ここで一番重要なことは、いかに
学力を伸ばし、点数を取らせるかということの
はずです。


だったら、そのようにしないといけないのです。


お母様の心の中を見透かしているのです。
そんな経験をお母様方もしてきたはずです。
同じことを子ども達はお母様に対してするのです。


そんな、表面だけ取り繕ってしまうような、
つまらないことにエネルギーを使って
いては、学力を伸ばすなんてことはできません。


それでも、子ども達は「そのつまらない作業」を
くり返します。なぜなら、少しは自分でも学力を
つけたいと思っているからです。

もう一つは無意識に「お母様に怒られたくない」
からです。子ども達にとって、どんなにうるさい
お母様でも、「お母さん」なんです。

お母様に嫌われることを子ども達は極端に嫌がります。
当たり前なんです。お母様に向かって、うるさい…と
いう子どもでも、お母さんのことは大好きなんです。


その、お母様に嫌われたくないということが無意識に
はたらきます。だから、怒られたときだけやる、という
表面を取り繕うことをするようになるのです。

それでも、まだ、話が一貫しているお母様はまだ
いいのです。取り返すことができるからです。


そうでない場合は、もっと厳しいことが待っています。


そのことは、また、次回にお話したいと思います。

今日も長い文書を最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました。

ぜひ、ご意見をコメント欄にお書きください。
よろしくお願いいたします。


         進学塾TMC池田
         http://tmc-ikeda.com/

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