2012年7月8日日曜日

うるさい、だまれ、しゃべんな!

前回、心を穏やかにすれば、成績は自然と
上がってくるとお話しました。


そんなことはない!成績なんて勉強させなければ
上げることなんてできない、とおっしゃるお母様も
いらっしゃるでしょうね。

そういう部分もあると思います。
特に小学生は勉強させれば、それだけ成績も上がる
のは認めます。確かにそうです。

お母様の言い分もその通りだと思います。でも、それは
あくまで短期的なことなのです。


ここは聴いていただきたいところなのですが、
「させた」のでは、所詮、成績が頭打ちになってしまいます
このことは長い経験からわかっています。

長期的に見れば、間違いなく成績が頭打ちになって、
ある程度以上には伸びないことがほとんどなのです。
もちろん、例外もありますが、多くはそうなのです。


私たちは子どもの学力を伸ばすには、できるだけ
長期的に見ないといけないと思っています。


そのためには、いかに自分からするようにもっていくか
だと思っています。

自分からするように仕向けるためには、心を穏やかに
することが何よりも重要なのです。


ところが、短期的に成績を上げることを目的とした場合、
どうしても厳しく言って「やらせる」ことになります。


このことが後々、影響を及ぼしてくるのです。


小学校の低学年や幼稚園からこれをやっていると
より一層はっきりと現れるかもしれません。



特に女の子です。女の子は第2次成長が男の子よりも
早いですので、小学校の高学年では特に注意が必要です。

勉強を無理やりさせようとしても、思春期に入ってきて
ますから、おしゃれが気になったり、男の子のことが
気になったりして、なかなか勉強が手につきません。

附属池田小学校の生徒の場合は、ちょうどここで、
連絡進学という関門が待っています。

いっそ、神戸女学院や四天王寺といった学校を受験すると
本人も保護者も決めている方が、その目標に向けてがんばれ
るかもしれません。

連絡進学の場合は、どうしても受験に比べて「ゆるい」
雰囲気になってしまうことが多いため、お母様が
「勉強しなさい」と言ってやらせることになりがちです。


子どもはというと、他に気になることもあるけれども、
お母様から叱られるのはイヤなので、しぶしぶやるんだ
けれども、問題が解けない。

それで、また叱られる、という悪循環になってしまいます。
もともと、他に気になることがいっぱいあるために、学校でも
塾でもあまり勉強に気持ちは向いていないのです。


そこで、お母様のイライラが募って、ぶつかることになります。


イライラが募っているのは、実は子ども達も同じなのです。
一番、ぶつかりたくないお母様にいろいろ言われると
逃げ場がありません。

しかも嫌なことを強要されているのですから、強要される
側はもっとイライラしています。子どもなんだから、そんな
こと言わせません、とおっしゃってもそうなんです。


この10年、毎年、小学5・6年の女の子に

「一番嫌なことは何か?」

とたずねると、

「お母さんに怒られること」

と全員一致で返事が返ってきます。ものの見事に誰一人違わないのです。


それでもお母様に怒られるとしょんぼりもするのですが、
やりすぎると、タイトルのようなことが口から出てきます。


うるさい、だまれ、しゃべんな!


ひどくなると最後に「ババア!」までつきます。


こうなると、間違いなく成績は伸びません。
もうお母様が怒ると、口答えしかしなくなります。
力ずくでさせることはできなくなるのです。


最悪のパターンです。
こうなると、成績は上がるどころか、下がることに
なるのです。


実は、こうならなくても、成績が上がらないことが
あります。お母様方にはよくよく気をつけて欲しいこと
なんです。

女の子を甘くみてはいけないことは、ご自身が最も
よくわかっている筈だと思うのですが、わかって
いらっしゃらないことがあるのです。

塾の先生にそんなことも言ってるの?と驚かれる
かもしれませんが、そのくらい子どもには、
嫌なことなんです。


また、この続きは次回にお話したいと思います。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


           進学塾TMC池田
           http://tmc-ikeda.com/

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