2012年8月26日日曜日

後悔しない自由?

前回の続きのお話をしようと
思いました。

でも、どうしても読んでいただきたい
ブログがありますので、ご紹介します。


塾生の保護者の方も、
塾生でない保護者の方にも、
ぜひ、読んでいただきたいと思います。


「鏡の法則」という本をご存知の方も
多いと思います。

その鏡の法則の著者の野口 嘉則先生のブログ
です。

「後悔する自由? 親と子の会話に学ぶ『自立』」
http://coaching.livedoor.biz/archives/50216557.html

「相手を苦しめる愛とは?」
http://coaching.livedoor.biz/archives/50220862.html

私が日頃、保護者の方にできるだけ
お話していることでもあるのですが、

「本当にお子さんはそう思っていますか?」

そのことをぜひお考えいただきたいと
思います。

また、Facebookをされている方は
野口先生のフィード購読もお勧めします。

野口 嘉則先生
http://www.facebook.com/noguchi.yoshi

ぜひ、じっくりお読みください。

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。


        進学塾TMC池田
        http://tmc-ikeda.com

2012年8月15日水曜日

中学生の保護者向けのブログもお読みください。

中学生のの保護者向けに書いているブログでも
大切なことをお話しています。

附属中学生で附属高校に行きたいと切実に
思っている子どもはそれほどいません。

では、どのように目標を定めればよいの
でしょうか。そのことについてお話しています。

ぜひ、お読みいただければと思います。

こちら↓をクリックして下さい。

http://tmc-ikeda1.blogspot.jp/


どちらもお読みいただければ、少しでも
お役に立てると思います。


             進学塾TMC池田
             http://tmc-ikeda.com

我慢なんてしないよ!

お盆のお休みはいかがお過ごしでしょうか。

今年は猛暑に加え、豪雨によって大きな被害も出ています。
昔はこんなことなかったのに・・・。
そう思われている方も多いのではないでしょうか。

前回、お母様方の育ってきた「時代」について
考えてみました。

人は必ず社会から影響を受けています。
自分ではそれほど感じていなくても、自然と影響を
受けてしまいます。

子ども達はお父様やお母様のの努力によって得られた
豊かな生活ができる環境の中で生まれてきています。

欲しいものは、たいていの物がすでに目の前にあるの
ですから、我慢なんてしなくていいのです。

「それでもできるだけ買い与えず、我慢させてます。」とまた
お叱りを受けるかもしれません。確かにそうだと思います。
そういう躾や教育をご家庭でされていると思います。

でも、考えてみてください。


お母様が子どものとき、

  PSPがありましたか?

  パソコンやインターネットがありましたか?

  携帯電話がありましたか?

  電子辞書がありましたか?
 
お子さんに使わせているかどうかではありません。
世の中にそういうものがなかったんです。

電車に乗っても冷房がついていたわけではありませんでした。
阪急電車も完全冷房化されたのは昭和60年のことです。

デパートは6時以降に営業していませんでしたし、
ローソンやセブンイレブンはわずかながらありましたが、
夜11時以降は営業していませんでした。

お母様方はそういう時代を生きてきたのです。
子ども達とは、同じ“子ども時代”であっても、
生きている時代が全く異なるのです。

我慢することの良し悪しを言っているのではありません。
がまんしようとしなかろうと、物があるかないかでは
世の中全体が向かう方向が違うのです。

子ども達が厳しく言われて、がまんしてやることは
明らかに減ってきています。それは物があれば
考えたり、我慢したりする必要がどこにもないからです。

だからこそ、厳しく言っても聞いているようで
聞いてはいないんです。厳しく言う前に、自分で考えさせ、
判断させ、決断させなければいけないんです。

自分で決断したことを実行しなかったときに、初めて
厳しく言わなければいけないのです。自分で行った決断が
実行できなかったのはなぜかを考えさせる必要があるからです。

当たり前ですが、実行でき、結果がうまくいけば褒め、
失敗すればなぜかを考えさせ、次に失敗をしないためには
どうすればいいのかを、自分で見つけ出せるようにして
あげる必要があるのです。

ところが、子ども達は、自分で決断すれば、必ず責任を
とらないといけないことを知っています。

責任をとることを、今の子ども達は極端に嫌います。
だから、積極的に責任を負うようなことは、しようとしません。

ですので、何とか自分で決断せず、人に任せ、しかも簡単に
できて、自分にとって楽でよい結果になるようにしたい、と
考えるのです。

だからこそ、

「しんどいことをやらないで済ませる」

ようにしようとするのです。


これも、何もかもがお母様方の子ども時代に比べて
便利になっていることが大きく影響しているのです。

それを頭ごなしに怒っても、そうは簡単にいかないことが
お分かりいただけましたでしょうか?

今日、自分で考え、判断し、決断する力というのが
実は、社会で最も必要にされている力なのです。
企業はそういう力を持った人を求めています。

どうしてか。
そういう力をもった若者が明らかに減っているからです。

体育会系の若者が未だに就職が有利なのは、スポーツは
努力をすることも、試合のときには瞬間的に決断をする
ことも必要なため、自然に自分で決断することができる
ようになっているのです。

その上、先輩後輩というつながりの中で、人間関係を
構築するには、どうしたらいいのかということを自然と
身につけてくるのですから、必要とされることも当然です。


実際に何か問題が発生したときに、どのようにするのか。
上司の判断を仰いでいたのでは遅いときがあります。

昨年の東北の大震災のようなことが起こったときに、
他人の判断を待っていては、命にかかわることは、
十分にお分かりいただけると思います。
それぞれの現場でできるだけの判断をし、決断
しなければなりません。

有名なホテルのリッツカールトンでは、現場でのそういう
判断・決断を大切にされています。だからこそ、超一流の
ホテルとして多くの方がお泊りになるのです。


では、どうしたら自分で考え、判断し、決断していける
ようになるのでしょうか。


これは大切な問題です。

ゆっくりと時間をかけて考えてみてください。
これからの時代を生きていく、子ども達にどのように
接していくことがよいのか、その参考にはなると思います。


また続きは次回お話したいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

            進学塾TMC池田
           http://tmc-ikeda.com/ 

2012年8月1日水曜日

イライラするのは当たり前!

少し間があいてしまいました。

さすがに夏期講習の準備に追われておりました。
夏期講習が始まったら、それはそれで、授業がたくさんあって
ゆっくり座って、ブログを書くという暇もあまりありません。

ようやく時間がとれましたので、前回のお話の復習から。
予習・復習は大切ですからね!


子どもさんに「うるさい、だまれ」と言わせてはいけない。
お母様のお気持ちは一貫してないといけない。

それはすべて子どもの心の負担になり、勉強への気持ちを
なくさせる、というお話をさせていただきました。

お母様の少女時代は同じように思っていたけれど
「それでもやらされた」という方もいらっしゃるでしょう。

だからこそ、今のお母様があることは間違いありません。

そうです。お母様が悪いのではないのです。
そういう時代を生きてこられたのですから、それでいいのです。


お母様方がイライラするのは当たり前なのです。
そのことが悪いと言っているのではありません。

それは仕方が無いことなのです。



ちょうど、お母様方は昭和30年代後半から50年代、
に生まれた方だと思います。お母様がどういう時代を
生きてこられたか考えてみます。

特に、「塾」という企業と経済がどのように
移り変わったかに着目してみます。


昭和30年代から塾というものが世に登場します。
実際はもっと以前からあったのでしょうが、
大手の進学塾が出来てくるのがこの頃です。

昭和28年に日能研、昭和33年に公文教育研究会
昭和34年に浜学園などといずれもこの頃に出来ています。

今のお母様方はちょうどこの頃から後にお生まれに
なった方がほとんどだと思います。


そして昭和40年代後半から塾というものが一気に
大きくなっていきます。ここからバブル期までが
塾という企業が大きく成長していった時代でもあるのです。


お母様方が塾に通われたかどうかはわかりません。
ですが、塾に通って勉強をすることが、世の中に
浸透していったことは間違いありません。


そういう時代に生まれ、育っているのですから、
その時代の価値観が色濃くお母様方の考え方にも
影響をしているのは当然なのです。

そして、平成5年業者テストが公立の中学校から
なくなります。当時の鳩山邦夫文部大臣による
業者テスト廃止です。

ちょうどお母様方が大学生か、大学をや短大を卒業
されて社会人になられた頃のことです。
ちょうどバブルがはじけたくらいのときなのです。


バブル後の平成不況と学校の進学情報に業者テストという
客観的データが使用できなくなり、不況の中も大手の
進学塾は成長を続け、現在に至っているのです。

この頃まで、日本は高度経済成長のあともオイル
ショックなどの不況もありましたが、それでも経済的成長を
続けて来ました。これが、お母様方が思春期をすごされた
時代なのです。


勉強して、難しい大学へ、そして大手の企業へと
みんなが考えていました。そのことが生活レベルを上げ、
豊かな生活ができるもとになるのだとがんばってきたのです。


だから、「それでもやらされた」としても我慢して
やってこられたのです。


どれだけ厳しく言われて嫌であっても、そのことが
絶対的に生活レベルを上げ、安心して豊かな生活をする
ためには必要なことだったのです。だから我慢できたのです。

ところが、今の小・中学生の子ども達は最初から
ものがあふれた中で生まれてきます。

ですから、当然のことながら、お母様方と同じようには
いかないのです。そのことが、子ども達の基本的な
考え方にも大きく影響しているのです。

その差がお母様方のイライラのもとだと私は考えて
おります。


長くなりました。続きは次回にお話したいと思います。
今日も最後でお読みいただき、ありがとうございました。

            進学塾TMC池田
           http://tmc-ikeda.com/