2012年8月1日水曜日

イライラするのは当たり前!

少し間があいてしまいました。

さすがに夏期講習の準備に追われておりました。
夏期講習が始まったら、それはそれで、授業がたくさんあって
ゆっくり座って、ブログを書くという暇もあまりありません。

ようやく時間がとれましたので、前回のお話の復習から。
予習・復習は大切ですからね!


子どもさんに「うるさい、だまれ」と言わせてはいけない。
お母様のお気持ちは一貫してないといけない。

それはすべて子どもの心の負担になり、勉強への気持ちを
なくさせる、というお話をさせていただきました。

お母様の少女時代は同じように思っていたけれど
「それでもやらされた」という方もいらっしゃるでしょう。

だからこそ、今のお母様があることは間違いありません。

そうです。お母様が悪いのではないのです。
そういう時代を生きてこられたのですから、それでいいのです。


お母様方がイライラするのは当たり前なのです。
そのことが悪いと言っているのではありません。

それは仕方が無いことなのです。



ちょうど、お母様方は昭和30年代後半から50年代、
に生まれた方だと思います。お母様がどういう時代を
生きてこられたか考えてみます。

特に、「塾」という企業と経済がどのように
移り変わったかに着目してみます。


昭和30年代から塾というものが世に登場します。
実際はもっと以前からあったのでしょうが、
大手の進学塾が出来てくるのがこの頃です。

昭和28年に日能研、昭和33年に公文教育研究会
昭和34年に浜学園などといずれもこの頃に出来ています。

今のお母様方はちょうどこの頃から後にお生まれに
なった方がほとんどだと思います。


そして昭和40年代後半から塾というものが一気に
大きくなっていきます。ここからバブル期までが
塾という企業が大きく成長していった時代でもあるのです。


お母様方が塾に通われたかどうかはわかりません。
ですが、塾に通って勉強をすることが、世の中に
浸透していったことは間違いありません。


そういう時代に生まれ、育っているのですから、
その時代の価値観が色濃くお母様方の考え方にも
影響をしているのは当然なのです。

そして、平成5年業者テストが公立の中学校から
なくなります。当時の鳩山邦夫文部大臣による
業者テスト廃止です。

ちょうどお母様方が大学生か、大学をや短大を卒業
されて社会人になられた頃のことです。
ちょうどバブルがはじけたくらいのときなのです。


バブル後の平成不況と学校の進学情報に業者テストという
客観的データが使用できなくなり、不況の中も大手の
進学塾は成長を続け、現在に至っているのです。

この頃まで、日本は高度経済成長のあともオイル
ショックなどの不況もありましたが、それでも経済的成長を
続けて来ました。これが、お母様方が思春期をすごされた
時代なのです。


勉強して、難しい大学へ、そして大手の企業へと
みんなが考えていました。そのことが生活レベルを上げ、
豊かな生活ができるもとになるのだとがんばってきたのです。


だから、「それでもやらされた」としても我慢して
やってこられたのです。


どれだけ厳しく言われて嫌であっても、そのことが
絶対的に生活レベルを上げ、安心して豊かな生活をする
ためには必要なことだったのです。だから我慢できたのです。

ところが、今の小・中学生の子ども達は最初から
ものがあふれた中で生まれてきます。

ですから、当然のことながら、お母様方と同じようには
いかないのです。そのことが、子ども達の基本的な
考え方にも大きく影響しているのです。

その差がお母様方のイライラのもとだと私は考えて
おります。


長くなりました。続きは次回にお話したいと思います。
今日も最後でお読みいただき、ありがとうございました。

            進学塾TMC池田
           http://tmc-ikeda.com/ 

0 件のコメント:

コメントを投稿